観葉植物とは…

読んで字の如く「葉を観賞する植物」の事ですから、芝生、ポトス、ポプラ…何でも良いはずです。
しかし、プロの世界で「観葉」と言えば、主に鉢物の熱帯系観葉植物を指す事が多いのです。
屋外に植える「植木」と、短い言葉で区別出来るようにするためだと思われます。






このサイトでは、主に「観葉植物」とは「室内向け熱帯系観葉植物」の事を指している、とお考え下さい。

観葉植物の管理

1.潅水(水やり)

植物がもっとも効率的に水を吸い上げる時の土の含水率は70%前後といわれていますので、本当は「少しずつ水をやる」のが理論的なのですが、実際にこれをやると、土の中に水の通りやすいところと、そうでないところができ、必然的に根もその場所に集中してきます。自動潅水(室内向けの観葉植物の場合、排水経路の問題で使用が困難ですが)など、定期潅水が確実な場合はそれでOKですが、水やりを忘れたりした場合、復活が困難な物になってしまいます。効率的に成長させる必要がなければ、以下の方法をお勧めします。

ポトス、マッサンゲアナ(幸福の木)、シンビジューム(これは蘭ですが)など、一般的な物のほとんどは「一度に多めにやって、受け皿の水は捨て、土が乾くまでやらず、乾いたらまた…」を繰り返すのが理想です。






鉢が重くて受け皿の水を捨てるのが困難な場合は「受け皿に溜まっている水が完全に乾くまで次の水はやらない。」というようにすれば、水の量にもよりますが、根腐れの可能性は低くなります。






この場合、一度に与える水の量は条件によって大きく異なってきますので一概にはいえませんが、尺鉢で2L、八寸鉢で1Lくらい土にまんべんなく与えて下さい。気温が低く暗い場所では水は少なめに、エアコンの風が直接当たる場所(植物に適した場所とはいえませんが)では多めにして下さい。受け皿に水が溜まっているのに土の表面が乾く場合は、一旦受け皿の水を捨て、1度にやる水の量を少なくして下さい。

旅行などでしばらくの間潅水が出来ない場合は受け皿に水を溜めておき、帰宅したら残っている水があれば捨ててください。それから一度に多めに潅水し、もう一度受け皿の水を捨て、その後いつものサイクルに戻せば良いでしょう。

寒さに弱い植物の冬季の水やりは10~13時頃の温かい日で、翌朝の予報気温が暖かい日が理想です。水温は10~20℃が無難でしょう。

品種別には、シュロ竹、ゴールド・クレスト(これは屋外物ですが)などは水を多く吸いますので多めに、サンセベリア(虎の尾)、ホヤなどの多肉類は少なめに(気温の低い時期はさらに少なく)してください。





ブロメリアサス(パイナップル科ともいいますが「パイナップルがこの科の中にある」が正解なので、これは日本でしか通じません。)の芯に水を溜めるように書かれたものもありますが、温度や照度が十分な場合は次の潅水迄に乾くので構いませんが、受皿同様、溜まったままだと腐りやすくなりますので、溜まっていた水をひっくり返して捨ててから次の水を(土にも)やるか、土と芯にたっぷり水やりした後すぐにひっくり返して水を抜いておいた方が無難でしょう。

2.遮光(照度)

基本は「レースのカーテン越しの日光」です。耐陰性のあるものはパンデュレフォルメ(パンドラ)、コーセーチャメなどです。これらは夏の直射日光では葉焼けを起こしてしまいますので遮光が必要です。意外ですが、ポトスやアレカは慣らせば光の強弱に順応します。






ベンジャミナ、ガジュマル、アラレヤ(シフレラ・エレガンティッシマ)、ゲッキツ(シルクジャスミン)などは直射日光に近い照度(冬季遮光率0%、夏季30%程度)でもOKですが、耐陰性はありませんので暗い所では落葉が激しくなります。






シンビジュームも葉だけなら同様の照度でもOKですが、花期は「レースのカーテン越し」が無難でしょう。






最もやってはいけない事は、「今日は天気が良いから外に出してやろう」です。暗さに慣れた物をいきなり明るいところに移動すると葉焼けをおこしてしまいます。数日かけて少しずつ明るめの所に動かすか、曇りの日に移動するようにしてください。逆も同様です。

3.温度

最も気を付けなければならないのは「最低気温」です。明け方の冷え込みがどれくらいなのかという事で、効率的に成長させるのでなければ昼間の気温はあまり関係ありません。風の通る場所では寒さに十分注意して温度に余裕をもってください。






寒さに弱い物から順に、マッサンゲアナ(幸福の木)、ポトス・ライム、ジャネットクレイガイ(青ワーネ)、ポトスなどで、ベンジャミナも落葉が激しくなります。ファーレ(胡蝶蘭)も寒さに弱いので注意が必要です。これらは、できれば最低気温12℃以上、密閉室でも8℃以上ないと、葉に凍傷ができてしまいます。4℃未満ではほとんど枯れてしまいます。






シュロ竹、アラレア、ゲッキツ、アルボリコラ(カポック)、コルディリネ・ストリクタ(青ドラ)などは寒さに強く、屋根の下で1℃以上あれば冬越しします。






シンビジュームも暖かい時間帯に水やりすれば花期でも4℃以上あれば十分もちます。






ゴールドクレスト、シマトネリコなどは「植木」ともいえますので屋外でOKです。

4.肥料

他の植物に比べて、室内に置かれている観葉植物はあまり多くの肥料を必要としません。5月中旬から9月中旬までの間に与えれば良いでしょう。比較的暗い場所や温度の低い場所では量を減らしてください。成分などにあまり神経質になる必要はありません。しかし、「鉢」という閉鎖系に与えるわけですから、特に化学肥料の場合は濃すぎないように注意してください。